閑話休題:北京訪問

学園祭のための休校に併せ恒例のゼミ合宿へ。ことしはオリンピック後の建物群を見るという目的で、北京へいってまいりました。


ところが出発直前までいろいろと作業に追われ、疲労困憊状態で北京着。実質二日間の滞在のうち、どちらも朝食を食べてから二度寝して、午後から移動という、旅行だか休養だか、よくわからない感じ。でも、のんびりできました。


一日目はまず中日友好病院へ。外来の入口ぐらいまでしか入れなかったけど、意外と待合い規模が小さいのにおどろきました。しかもあまり混んでいない。予約制なわけはおそらく無いので、なにか人が来ない理由があるのかなあ。全体的には平面はオーソドックスな多翼型の低層部に、独立した高層の病棟というもの。教科書的には変化に対応した作りな訳ですが、北京のような地震がなく建築面積が確保できる場所でのほうが、しっくりきている気がしたのは面白かった。しかし動線が長いな。


その後オリンピック公園へ。いわゆる「鳥の巣」は建築業界ではあまり評判が良くないように思いますが、実際に観光客でにぎわい、みんなに親しまれているのを見ると、これはこれでいい建物のなのではないかと感じました。メンテが大変そうだし、汚れてきたら寂しい感じになりそうですが。しかし一番楽しみにしていた水立方が、改修工事中で入れなかったのは残念。その後四合院レストランでみなさんと夕食。


二日目も遅い出発。昼過ぎにのこのこと798芸術区へ。ここは素晴らしかった。工場とギャラリーって、親和性がありますね。基本的に無柱の大空間だし、北側採光だし。しかし、ことごとくギャラリーが面白い。それがリアルに稼働している工場のお隣にあるんだもんなあ。とても3時間では巡りきれず、未練を残しつつホテルへ。みんなと合流して雑伎団を見て、その後点心のお店へ。美味でした。


今日は朝早くの便で日本着。しかし、北京は3度目でしたが、予想通りですが変化の激しさに驚かされました。また、空気がずいぶん良くなった気がします。相変わらず制服を着た人たちが多く、他の都市よりも重苦しい感じがしてしまいますが、一方でどんどん洗練されてきている気もしました。お店の人の愛想が良くなったのにはびっくりです。などと考えつつ、穂村氏に習い回転寿司で早い夕食を食べ、その後帰宅。ヤシカフレックスで撮った写真のできあがりが楽しみです。