閑話休題:A-Boyとお茶の水

嘘か本当かは知らないが、秋葉原に群れ集う若者達のことをA-Boyと呼ぶらしい。それはあれですよね。総武線に乗っていると秋葉原で乗り降りする、なんとなく無個性な若者のことですよね。彼ら彼女らの生態はよく知るところではないが、以前のバイト先の技術系オペレータさんの旦那がまさにそんな感じらしく、彼女によると月に一度は「アキバの日」があるらしい。その日は旦那さんは朝6時に起きて、いそいそとアキバに「出勤」し、一日アキバで過ごし帰宅するとのこと。一緒に連れて行ってはもらえないのだそうだ。メイドマッサージでなごんだり、メイド喫茶で声をそろえて叫んでいたりするのであろうか。昔同級生に「アキバなら目をつぶっても歩ける」と豪語していた男がいたが、どうも現在のアキバはそれとは違った路線のような気がするなあ。

それはともかく、僕はといえば今日はアキバの隣駅お茶の水までのこのこ出かけて参りました。目指すは丸善三省堂は遠いのでやめた)とレモン画翠で、まず丸善では文庫の新刊をチェックした後、最近受けたホームページ作成の仕事関係の書籍を読み漁る。お客さんが障害者関係の市民団体なので、デザインもあるがアクセシビリティも問題なんだよなあと思いつつ、結局MdNの「プロとして恥ずかしくないWEBデザインの大原則」を購入。別にプロでもないし恥ずかしくても良いが、内容がとても素晴らしい。なんだか論文みたいで、よく調べてまとめてある。その後建築関係の雑誌を斜め読みするが、相変わらずとても質が悪い。むしろ積算単価の本を買いたくなったが、5000円と意外なお値段に断念。その後もう一度文庫の棚を全て歩いて一冊購入。そして向かいのレモン画翠に移動し、招待状に使おうと考えている紙を物色。結局10枚くらい見繕って購入。隣の新しくできた豚骨ラーメンでビールを飲みながら本を読み、とても和やかな気持ちで帰路につく。つまり、何が言いたいのかというと、この生活は質としてはA-Boyさんたちとあんまり変わらないのでは無いかと思ったのです。実際の彼ら彼女らの楽しみ方を知っているわけではないのでよく分からないけど、特定の場所でそれなりに楽しく時間を過ごせてしまうというのは、なんだか我ながら不思議な気分だ。しかし、「A-Boy」はわかるが「A-Girl」とは呼ばないのだろうか。確かに男性の密度は高い気がするが、結構女性も歩いている気が。しかし、秋葉原の人々は見分けにくい。たまに自転車で通るのだが、一度すれ違ったことがある人に、何度もすれ違うのだよね。きっと気のせいだと思うが。