閑話休題:郵政民営化解散とアクセス数低下等について

いつか書きたいと思っていた話題なのだが、ちょっと最近さすがに本を読む余裕がないので。

郵政民営化法案が否決されたが、それは極めてどうでもよく(理由としては、まず修正案をつけて継続審議しない意味がわからない、また、反対派のいう僻地に関してのサービスの低下が、衆議院通過案では代替案が担保されていて全く説得力がない)、むしろ障害者「自立」支援法が今国会で廃案になった報がよっぽど重大な事である。そもそも、支援費制度が導入されたのは、いわゆる「障害」当事者の、それこそ地べたをはうような努力と政治的な行動があったためなのに、それをむしろ介護保険法程度な低廉なサービスにおとしめるというのが、今回の自立支援法であった。今国会では、いったい「自立」とはいかなる事か、また、その財源をどのように確保するか、つまり「国民的」にどのような負担をするべきか、ということを議論することこそが、もっとも重要だったとおもわれるのに、まったく審議されることもなくあっさり廃案になってしまった。これは善し悪しはあるが、郵政民営化法案よりはよっぽど重要な法案であったはずだ。しかし、このままでは議論することさえ忘れられたまま、修正案さえ作られることなく、次回の参議院で可決されてしまいそうで成らない。

それとは全くスケールの異なる、というかむしろ小さいことであるが、最近の拙ブログのアクセス数低下の問題も、このような読書量低下の時期にあっては議論することも面白い。その原因には、以下の三つの仮説が考えられる。1)面白くない。2)検索にかからない作家ばかり読んでいる。3)トラックバックをしない。

さて、議論を進める上で、まず3)については考察が簡単である。まず、3−1)トラックバックという習慣が理解できない。並びに、3−2)トラックバックする相手がいない。3−1)については、これは趣味の問題なので議論の余地がない。3−2)については、前掲の2)にも関係するのだが、例えば私の大好きな目取間俊で検索してみたところ、gooでは私のブログしか引っかからない。これではどうしようもない。けれども例えば奥泉光についてはそれなりにヒットするのだけれども、だいたいコアな文学系のサイトなので、山田正紀も大好きな僕としてはトラックバックするのがおそれおおい。さて、おそらく問題は、前掲の大分類の1)なのだが、これは正直どうしようもない。色々な読書サイトを見た感じで思うのだが、皆さんしっかり物語の内容をまとめつつ、適切なコメントを述べている。しかし、僕は物語の内容を適切にまとめることには全く興味がない。むしろ、その物語を読んだときに、どのようなところに自分の心が反応したか、また、それが今までの読書経験に照らし合わせて、どのようなものだったかということを、成るべく短時間で切り取ることを心がけている。独文学者のY氏にこの前説明したが、このブログはあくまでも自分が何を読み、そのとき何を思ったかということを、なるべく短時間で切り取り、保存することを目的としている。ということは、アクセス数が減るのも自然な成り行きかあ。それはそうですよね。ということでおしまい。