閑話休題:屋上映画上映会

ぼくのとっても素敵な後輩たちから、映画上映会のお誘いが。 CLASKAという、もともとは「普通の」ホテルをリノベーションし、とってもしっとりとしてなおかつ美しいホテルに生まれ変わらせたもの。ここの屋上で、屋外映画上映会があるとのこと。ずっと存在は知っていたのだけれども、こんな機会があるなんて、巡り合わせは不思議だなあと思いつつ喜んで参加。

最寄り駅は学芸大学駅なのだけれども、色々と都合もあって目黒駅から歩くことに。これが、結構よかった。最近上司からもらった TC−1で、スナップを色々と撮る。

なに、この美しいパチンコ屋。

たんなる三叉路なのだけれど、なにか素敵。

商店街も、いいんだ。

そんなこんなで結構歩いて、目的のCLASKAに到着。あんまりしっかりみる時間がなかったのだけれど、リノベとは思えない開放感とディテールの鋭さ。特に照明計画は、はっとするできばえ。誰だ、この計画。いっしょに仕事したいぞ。

そして屋上までエレベータであがったら、そこにはウッドデッキと給水の棟屋が。この棟屋に映像を映し出して、ウッドデッキで見るという趣向。この手作り感、ぼくが毎週大学で開催しているmovie nightと、あんまりかわらないぞ。というわけで、とてもぐっとくる。

バーも併設されていて、ビール飲みながら映画を観る。「犬猫」という、8ミリフィルムの映画とのこと。8ミリの映画なんて観るの初めてで、ちょっと感激でした。以下、上映会の写真と夜景。



光が少なくてぼけぼけなのだけれども、実際はとても良いよ。映画自体はというと、これがものすごかった。8ミリの自主製作作品と聞いていたから素人っぽいものを想像していたら、なんだかすごい緊張感。カットの長さ、光とカメラの関係、台詞まわしの緊張感、そして無音と音楽の巧みさ、8ミリのノイズ多し画像との違和感がとても素敵。上映後の解説で、監督は「人のセックスを笑うな」の井口奈己監督の作品と聞いて納得。自主製作といいながら、プロフェッショナルな作品でした。最後に監督御本人の解説もあり、とてもおだやかで飾らないことばのかずかずに、ものづくりと作品の緊張感を、逆に感じさせられました。途中で8ミリの映写機のランプが落ちたりするところも、大変楽しい。

その後、学芸大学で皆さんと飲んで、次の日も早いため速やかに撤退いたしました。次回の上映会も、とても素敵な感じ。うまく予定を調整して、また観に行きたいなあ。