卒業設計提出前夜

ほかの学科と比べて建築学科がもっとも特殊なところは、卒業するにあたり論文だけでなく卒業設計という、制作作業を選ぶことができるところだと思います。これは、デザイン系の学生が4年間の制作の集大成として取り組むもので、提出間際になるとみんな大学に泊まり込み、お手伝いの集団やら出前の配達やら廊下にあふれ出す模型やらカッターでけがをして青ざめる学生やらで、一年でいちばんにぎやかな雰囲気が漂います。ぼくはこの雰囲気が大好きです。

ぼくの勤めている大学では、明日が卒業設計の提出日。そんなもんで今日は最後の追い込みで一種異様なテンションにフロアは包まれていました。他の学科のフロアとぜんぜん違うんだよね。まったく、ゴミ箱をひっくりかえしたみたいで。この時期になると、盛り上がると言うよりはみんなぐったりしてくるんだよね。自分の卒業設計は、スケジュール管理に失敗し、提出したあと悔し泣きしたなあ。みんな、あと少し、楽しくやろうぜ。

ぼくはと言えば、もう半年くらい書き上げることができず寝かせていた論文を、この機会に書き上げてしまおうと思い、久しぶりに論文モードに入りました。普通に働いているとどうも集中することができない。このみんなのテンションの高まりにぼくも乗っけてもらい、勢いをつけて書いてしまおうと思っています。この数日間、ようやく頭の中がデータと既往研究に満たされ、面白くなってきました。電車の中で、本を読まずに論文を読んだのは久しぶりです(ちなみにいま読んでいるのは青木皐氏の「人体常在菌のはなし」で、とても面白いのだが)。

今日は大学に泊まることも考えたのだけれど、明日の提出の事務作業の体力を蓄えるため、頑張っているみんなを傍目に帰宅しました。電車の中で考えたことを自宅でさっとまとめようと思ったのだけれど、風呂から上がったらあらびき団を見てしまい、今はビール飲みながらブログを更新しております。

長い夜を過ごすみんなのために、最近もっとも感動したあらびき芸を。元気になれなくても、テンションがあがるといいのだけれど。

http://www.youtube.com/watch?v=SeY5XSJ5rXA

椿鬼奴って、すごいねえ。。