ディディエ・スキバン:ポルス・グウェン

ブルターニュ地方出身のジャズピアニスト、ディディエ・スキバンDidier Squibanによる、ピアノソロアルバム。ブルターニュ地方の伝統的な楽曲を、ジャズ的にアレンジしたものを中心に、自作も含めてまとめたもの。

こんな音楽家がいたなんて最近までまったく知らなかったのだけれど、ふと足を踏み入れたクラシック喫茶で耳にしてすっかり魅了されてしまいました。音の作り方はベースにクラシックがあるように思え、はじめは柔らかめの現代音楽かと思ったのだけれど、いくつか聴いているうちにどんどん自由な雰囲気になって驚いた。曲調はとても聴きやすく、ともすれば映画音楽のような甘ったるさも感じさせそうなのだけれど、伴奏とメロディという単調な音作りをしないところがとても素敵です。

中音を響かせるところはドビュッシーピアノ曲を思わせるのだけれど、同じ音を少し転んだリズムでたたきつけたりするところはジャズ風でもあります。でもゴンザレスGonzalesにも似ているところがあり、よくわからないけれどこれがフランスの音楽なんだなあと思いながら聴いています。やっぱりピアノはいいなあ。

ポルス・グウェン~白い港(ピアノ三部作(2))

ポルス・グウェン~白い港(ピアノ三部作(2))

Solo Piano

Solo Piano