野尻抱介「アフナスの貴石」

宇宙船のオーナー、船長、見習いの三人で構成される運送会社において、オーナーが突然宇宙船を売り払い失踪、途方に暮れる船長と見習いはたまたま元の船に再就職するが、なんだかきな臭い展開が起こり四苦八苦。最終的にはオーナーの人生における悩みを解決させられる。


シリーズ物の第一作、「ヴァイスの盲点」が面白かったので、第2作を読もうと思ったのだが、書店に見つからない。第1作を買った書店にはたしか全てのシリーズがそろっていたはずだと思うのだが、どこの書店だか思い出せない。蒲田駅有隣堂か、恵比寿の有隣堂か、お茶の水丸善か、飯田橋のあやしい書店か、はたまた新宿のブックファーストか、紀伊國屋書店か、最近立ち寄った書店を片端から思い浮かべるのだが、多すぎて思い出せない。しょうがないので手当たり次第に探すのだが見つからない。ようやく新宿のブックファーストで第6巻を見つけたところで、飯田橋の書店だったことを思い出した。


それはともあれ、相変わらず面白かったです。密度が薄いわけでは無いがあっという間に読み終わることが出来た。これはもしかしてラノベ?と思いつつも、最終的にはずいぶんしっかりとした物語の骨格を味あわせてくれる。これは、結構すごい。このクオリティーでシリーズが書かれているのならば、全て読む価値はある。次は2巻を読まなければ。