化野燐「白澤」

白澤 人工憑霊蠱猫 02 (講談社ノベルス)

白澤 人工憑霊蠱猫 02 (講談社ノベルス)

架空の学園都市を舞台に、妖怪を具現化できる本の行方を描いた前作に続き、教授が失踪したり、研究室がカルト化したり、研究室で作成しているデータベースの作成に雇われたSEが妖怪におそわれたりする話。

ほとんど表紙の雰囲気だけで買ってしまった。前作を読んで、まあどうでも良い話だなあと思ったのだが、京極夏彦がいろいろなデザインをやっているだけあって本として綺麗。しかも、前作を買ったときはそういえば南青山の事務所で仕事しててケンタッキーで昼ご飯を食べながら読んだなあとかいろいろ懐かしく思い出されて来たので買ってしまった。内容については相変わらずでどうでも良いけど、小説としての質は高い。文章はいかにも講談社ノベルズという感じだがそれほど嫌みでもなく、最後まで勢いよく読ませる。でも別にここに書くことは無いが、この本を読んだという記録をしたいがためだけに書いておく。